御諏訪太鼓楽園では子供から大人まで太鼓を指導しており、現在も生徒を募集しております。

1人打ち・3人以上の組太鼓・10人以上の組太鼓オーケストラ・獅子舞・神竜舞など承ります。

締太鼓、田楽太鼓、長胴太鼓から、鳴りもの、各種取り揃えております。

IES留学生太鼓体験教室・見学


10月20日(水)

本日は諏訪響太鼓店に留学生の旅行の一環として、太鼓体験教室と工場・世界の太鼓博物館の見学という事で大勢のかたがいらっしゃいました。

IES Abroad 東京留学センターからの太鼓体験と見学は毎年おこなわれてます。

今年は、学生60名、スタッフ4名の計64人の過去最多人数のご参加でした。

まずはじめに、全員を地下の道場に案内して体験教室をしていただく、太鼓打師・山本麻琴さんのご挨拶と歓迎太鼓として、御諏訪太鼓初代宗家小口大八先生の名曲「阿修羅」をみなさんにご披露してくださいました。

留学生のみなさんは、最初のドーンという響きにおどろきつつも、写真を撮ったりしながら聞いていましたが、次第に日本の伝統文化“和太鼓”と麻琴さんの“阿修羅”の魅力に引き込まれるように真剣なまなざしで最後まで聞いてくださいました。演奏後の大きな拍手と鳴り止まない時間が、どのくらい心に響いたのかを伝えてくれた気がしました。

演奏後は、人数が多いため半分に分かれてもらい太鼓教室と工場・博物館見学です。

太鼓教室では“礼に始まり礼に終わる”日本の礼儀作法から始まります。それからバチの持ち方、構え方と丁寧に教えてくださいました。

その後、宗家小口大八先生作曲の「諏訪湖ばやし」を実演します。始めはバラバラだった演奏も、みんなで大きな声を出し、耳で聞いて覚えるという難題をクリアし、最後にはきれいに揃っていました。体験教室終了後は初級の認定書をお渡しします。みなさん達成感からか、とてもいい笑顔で受け取りました。

体験教室は、教室をひらく側もとても喜ばしいことです。日本の伝統文化にふれていただき、太鼓を打つ楽しさなどにもふれていただけます。太鼓を知らないかたが、これを機に太鼓に興味をもって頂く事。大変嬉しく思います。

つづいて工場見学ですが、太鼓の製造を見学していただきます。が、あいにく太鼓がなく、(いつもは太鼓の上に乗り、皮を踏んで音を上げる体験を致します。)完成間近の太鼓の説明や、外へ出て大きい太鼓の皮を広げて見せたりしました。本物の牛革はとても大きく、皆さん真剣に説明を聞いてらっしゃいました。

つぎに世界の太鼓博物館ですが、初代御諏訪太鼓宗家小口大八氏が国際親善文化交流使節として派遣され諸外国を訪れたおり、得た世界太鼓及び打楽器の数々、民族衣装など太鼓芸能に関する資料を計7,000点以上展示しているので、太鼓の響きや音色を身近に感じて頂けるようになっています。

みなさん珍しい楽器などを手に取り、音を聞いたり写真を撮ったりと、たいへん喜んでいらっしゃいました。

また、御諏訪太鼓は出雲の国造大国主の御子建御名方の命を祀る諏訪大社の太々神楽、鼓舞楽の伝承であり中世軍楽として甲斐の武田信玄により諏訪太鼓21人衆を編成川中島の合戦で将兵志気の鼓舞をはかり武田勢の戦意を昴めたと甲越信戦録の古文書にのせられてある民族芸能であることから、博物館には武田信玄にまつわる品もたくさん展示されています。今回一人の留学生がその武田信玄に興味を示し、座り込み、写真を撮り真剣な表情で見入っていたのがとても印象的でした。

こうして全部を見終わり、御諏訪太鼓Tシャツなどおみやげもたくさん購入して頂きました。日本語の勉強中でカタコトでしたが、一生懸命私達従業員にもお話してくれて楽しかったです。

最後にIES東京留学センター様。また来年も楽しみにしております。こちらも貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。